【カールスバッド(米国)5日=塩畑大輔】石川遼(21=フリー)が、新クラブからマスターズ攻略の着想を得た。キャロウェイ社のテストセンターで、今季から使用する3番ウッド(3W)「X

 HOT」のPR動画撮影(同社HPでの一般公開は16日予定)。見事なショットで「300ヤードスプーン」をうたうクラブの性能をアピールした。

 実戦でも、条件がいい際はティーアップ時に300ヤード前後のショットを放っている。「同組の選手がドライバーで打っても、3Wの飛距離が引けを取らないことも多かった」とうなずく。これまでよりも20~30ヤード飛ぶこともあるだけに「ドライバーの代わりに使う機会は増える」という。

 「3Wの方が飛ばすだけではなく、球を曲げたり、飛距離を調節する打ち方をしやすい」。ドライバーの球筋は基本的にハイドロー1本だけに、弾道の左右高低を使い分けられる3Wでティーショットを打てれば、攻めの幅は広がる。

 すぐにイメージが膨らむのは、やはりマスターズ。「3Wで攻め方を変えられますね。5番でしょ。それから7番、10番、13番、14番、15番。18番もですよね」。多彩な球筋での攻めが要求される舞台だけに、心強い武器になりそうだ。