女子ゴルフの上田桃子(29=かんぽ生命)が14日、千葉県内のゴルフ場で契約ウエア「パーリーゲイツ」主催のイベントに参加した。

 今季賞金ランク7位も、トップ10で唯一の未勝利。悔しさを晴らす来季に向け「まずは来年のことも含めて、考えるのをオフにしたい。1年間を通してモチベーションの変わらない目標でないと、自分自身も覚悟を決められない。時間を置いて、しっかりと考えたい」と慎重に言葉を選んだ。

 7勝を挙げて賞金女王に輝いたイ・ボミ(27=韓国)をはじめ、賞金ランク5位までを外国人が独占したシーズンだった。上田は「このままじゃダメだなというのは(日本人)みんなが思っているはず」とした上で、過度に否定的に捉える必要はないと考えている。「海外から強い選手が狭い門を通って日本に来て、日本の選手と切磋琢磨(せっさたくま)していることで、今の女子ツアーが盛り上がっている部分もあると思う。ボミのおかげで、ゴルフを見たいと思ってくれているギャラリーもいる。そこは素直に、彼女に感謝するべきだとも思います」と冷静に分析した。

 ただ、日本人に勝ってほしいと願う多くのファンの存在を忘れてはいけないとも言った。「日本のツアーで日本の選手が勝つことを楽しみに待ってくれている人がいる。その期待、応援に応えられるような自覚とアプローチの仕方を考えられたらいいのかなと思いますよね」。現状を受け止め、純粋な刺激として、来季につなげていくつもりだ。