直近のメモリアル・トーナメント後、スイング改造に着手し「ショットに関しては、だいぶいい感じのものがつかめそうな雰囲気は出ている。それをいかに練習で詰めて、次の(アイルランドでの)試合で生かして、全英にいくかだと思う。あまり休まず、練習したいなというのが今の気持ちですね」。4日間を終えた直後にもかかわらず、口にしたのは練習への飢え。早くも視線は次を向いている。

 8月の全米プロは毎年ウェルズ・ファーゴ選手権が行われているコースが舞台。「ウェルズ-」は14年38位、15年20位、16年11位と別会場で行われた今季を除く過去3度の参戦で予選落ちがなく、成績も右肩上がり。16、17、18番の上がり3ホールは「グリーンマイル」と呼ばれ、ツアー屈指の難度を誇るが、決して相性は悪くない。

 「いいショットが今日も打てましたし、2日目も打てましたし、回数は増えてきている。それをもっと、自信を持ってやっていければ、優勝のチャンスも増えるんじゃないかなと思う」。完璧主義者である松山の言葉だけに期待は膨らむ。

 ◆男子ゴルフのメジャー マスターズ・トーナメント、全米オープン選手権、全英オープン選手権、全米プロ選手権の4大会で、抜群の歴史や権威を持つ。いずれも米、欧州の両ツアーに組み込まれ強豪選手が集う。4つを全て制する「生涯グランドスラム」の達成者はベン・ホーガン、ジャック・ニクラウス、タイガー・ウッズ(いずれも米国)ら5人。メジャー通算最多優勝はニクラウスの18度で、14度のウッズがこれに続く。