今季限りで引退する宮里藍(32)は、通算4オーバーの41位に終わった。

 最終日を2バーディー、4ボギーの74。米本土では最後になるメジャーで、力を出し切ることはできなかった。

 以下、宮里藍と一問一答。

 -最後の全米女子オープン(OP)が終わった今の率直な思いは

 宮里藍 グリーンに苦戦した4日間だった。少しずつ感覚をつかんでいたんですけれど、やっぱり読みが甘かった。それが最終的に最後のパットまで、つながったのかなと思います。

 -確かにパットに課題を残した

 宮里藍 ストロークでチェックポイントが多かった。その点も含め、自分のフィーリングを生かせなかったのが、今週の原因かなと思っている。でも、ショットでカバーできたところもありますし、大事なパーパットはこの4日間決めることができた。要所、要所で良いプレーはあったと思います。

 -最終18番に来た時に感傷的になったか

 宮里藍 もう、あのバーディーパットをどれだけ寄せるかということしか頭になかった。全然(感傷的な)思いは、その辺はなかった。

 -最後は残念なボギーだったか

 宮里藍 (全日程を終えて)最初に思ったのは、このグリーンのストレスから解放されるということ。それくらいフラストレーションがたまる4日間だった。もう少しグリーン上で戦いたかったな。まあでも、終わってホッとしてます。

 -ストレスがあっても、顔には出さずに気持ちをコントロールしていたように見えたが

 宮里藍 昨日、家に戻ってから少し中継を見ていて、やっぱり上位にやってる選手もかなりパットには苦戦していた。これはもう、私だけじゃないと思っていました。なので(パットを)外して、苦しい時でも「みんな同じ」という感じで。自分だけが苦しい訳じゃないと思えたのは良かったです

 -これで米本土開催されるメジャーが終わった

 宮里藍 そうですねえ、成績はやっぱり思うような感じではなかった。でもやっぱり、魅力のある試合。このツアーも年々、レベルが上がっている中で、4日間、(引退を決めた)最後の年に戦えたのは良かった。

 -両親も応援に来ていた

 宮里藍 (両親も)一喜一憂しながら楽しんで、ストレスがたまりつつ、見てくれたかなと思います。いろいろな、いい思い出が作れたかなと思います。

 -全米女子OPに勝ちたいという思いで米国に来て、ここまであっという間だったか

 宮里藍 そうですね。米国に来て12年目のシーズンもここまであっという間ですし、毎週、本当に時間に追われながら、自分の調整も一生懸命やりながら、という感じでした。気づいたら12年がたってた、という感じなんですけど。でも、本当に内容の濃い時間だった。

 -宮里藍選手にとって、全米女子OPとは何か

 宮里藍 本当に挑戦だらけの1週間だと思います。コースも毎年変わる分、その辺の調整も難しい。でも、頑張ればそれだけの結果が残る試合だと思います。

 -残るメジャーとなる全英リコー女子オープン、そしてエビアン選手権に向けての思いを

 宮里藍 ショットは(今の状態を)維持していきたい。特に全英に向けてはライン出しが必要なので。パットがもう少し入ってくれれば、上位に行けるという期待はある。まあ、まずはしっかりとパッティングを調整したいと思います。