国内ツアーでは14年ぶりのマッチプレー大会となった1回戦で、選手会長の宮里優作(37=フリー)が3アンド2でツアー新人の松原大輔(22)を撃破した。後半11番、12番で連続バーディーを決めて2アップ。16番のバーディー奪取で勝負を決めた。また、24組が雷雲停滞のためにサスペンデッドとなり、競技を終えられなかった。今日2日、残りの1回戦と2回戦が行われる。

 頭脳的な判断で、宮里がペースをつかんだ。前半にティーショットが曲がる回数が多く、後半から「飛ばさない」(宮里)フェアウエーキープの第1打に切り替えた。飛距離は松原の方が出るため、先に第2打となるものの「フェアウエーから先に(ボールが)ピンにつけばプレッシャーをかけることができる」。11番には2打目をピン3メートルに寄せ、12番も3打目を1・5メートルにつけて連続バーディー。「お互いに探り探りな感じ。後半は自分の方がバーディーが多くなった」と、マッチプレーの感覚を取り戻せたようだ。

 先月の全英オープンで予選落ちし、すぐに前週から国内ツアーに戻った。「時差ぼけも取れ、先週の最終日から元気になってきた」と笑顔。今日2日は趙炳旻(韓国)との2回戦。「3回戦にいかないとダメ」と自らを奮い立たせた。