プロ3年目の山田成美(27=ゴルフ5)が1ホールで15打というツアーのワースト記録(記録が残る90年以降)を更新した。前半5番パー4での2打目から池ポチャを5回も喫し、15打目でカップに入れて11オーバー。この大たたきが響いて85とし、暫定ながら13オーバーの107位で最下位発進となった。

 疲れた表情で、山田が“悪夢”を振り返った。前半5番パー4。1打目はフェアウエーをキープした…その直後から歯車が狂った。2オンを狙ったはずの2打目がグリーン右手前の池に入った。1罰打で池の手前にドロップし、ピンまで残り75ヤードから52度のウエッジで打った4打目が池へ、1罰打の6打目も再び池ポチャし「当たりが良くなかった」と肩を落とした。

 ところが同じ地点のドロップからの8打目も、そして10打目もグリーン手前の傾斜へ飛ぶと「(芝が)刈ってあって戻って」転がり、無情にも池に落ちた。「怖がり、ちゃんと打てていなかった」とクラブを48度のウエッジに変更。12打目にして池越えに成功し、グリーン奥のラフまで近づけた。15打目にしてカップに沈め「最初の池に入れた2打目が(距離が)カツカツのクラブで打っていたので、大きいクラブで打てば良かった」と猛省した。

 日本女子プロゴルフ協会が各ホール打数を残し始めた90年以降の記録では、1ホールの15打はワーストの大たたきとなる。前週の北海道meijiカップで、山田は首位発進するなどスタートダッシュに成功していたこともあり、まさかのトラブルに表情を曇らせていた。【藤中栄二】