尾崎将司(70)が、ハーフ終了後に体調不良のため棄権した。10番からスタートし、出だしからトリプルボギーをたたいた。気温32・5度。強い日差しが照りつける中でなんとか9ホールは終えたが、クラブハウスへ戻ると再びコースに姿を見せることはなかった。

 73年からスタートした同大会では、98年に3年連続優勝を達成した。帰り際に取材に応じた尾崎は「俺がデビューしてから始まった大会だからね。俺としてみりゃ、ここで(育った)。だから、自分では(今回が)最後のKBCという気持ちで来た」と胸の内を明かした。

 腰痛を抱えながらも必死にプレーを続けたが、全18ホールを回る体力は残されていなかった。「残念というか、結果は最初から見えているからね。この暑さ、この体の状態で結果が出るはずもない。(体は)あまり良くないけれど、カートを使えれば、やれるんだけどな~」と話した。

 今後のツアー出場については「まだ分からん」としながらも「この状態では厳しい」とつぶやいた。