今季ツアー初勝利を挙げた川岸史果(23=加賀電子)が、首位と4打差の4位に急浮上した。1アンダーの13位からボギーなし、6バーディーの66で回り、通算7アンダーの137と猛チャージ。来季の米ツアー出場権を懸けた2次予選会(QT、19日開幕)を控え、2勝目を“手みやげ”に乗り込む構えをみせた。

 降雨によるコースコンディション不良で45分間の中断もあった悪天候の中、川岸が勢いに乗った。「ボールが止まりやすい条件が整った」。出だしの1、2番で、いずれも4メートルのパットを沈めて連続バーディーを奪取。後半も11~13番と3連続バーディーをマークし、上位に進出した。首位とは4打差。川岸は「明日もノーボギーで、後ろからプレッシャーをかけていければいいな」と、優勝のイメージを膨らませた。

 13日に23歳のバースデーを迎えた。帯同する母麻子さん経由で、通算6勝の父良兼から現金3万円の誕生日プレゼントをもらったという。今季の獲得賞金は既に7000万円を超えており「父に何もあげたことがない。今年は私の方が稼いでいるのに」と苦笑いを浮かべて感謝。前週スタンレー・レディースから調子を上げている手応えもある。「QT前にいい調子を保っていきたい。今年の勢いに任せて2勝目を」と逆転Vを思い描いた。