賞金ランク4位の小平智(28=Admiral)が1イーグル、7バーディー、ノーボギーの63をマークし、9アンダーで単独首位に立った。

 03年に室田淳が第3ラウンドでマークした大会最少ストローク「62」にあと1打と迫る今季自己ベスト。今季5度目の首位発進に「ショット、パット、アプローチが安定してきた。グリーンを外してもボギーになりそうな感じがしない。2番も4番も(グリーンの)手前に外したけど、(寄せの)技術が上がって無駄なボギーを打たなくなった」と胸を張った。

 予選ラウンドで同組となった宮本勝昌(45)の存在もビッグスコアに一役買っているのかも知れない。「宮本さんと回ると、いつもめちゃくちゃいいんですよ。『いいねえ』とか『素晴らしいねえ』とか褒めてくれて」。データを見ても直近の2勝(17年トップ杯東海クラシック、16年ブリヂストン・オープン)はいずれも宮本と回ったラウンドでスコアを伸ばし、優勝につなげている。「僕と回った時の宮本さんは良くないんですけど」と、イーブンパーの59位だった先輩をいじって笑いも誘った。

 「3パットをしない、ノーボギー、5バーディーを取る。この3つを意識して毎日5アンダーをイメージしていく。貯金があると思わず、明日もゼロからと思ってガンガン伸ばしていきたい」。公約通り残る3日間で5つずつ伸ばしていければ、昨年松山英樹がマークした大会記録(通算23アンダー)を上回る。「天候もあるし、まだ気も早いと思いますけど…」と日本が誇る怪物の記録に敬意を表しつつ「それを最終目標にしたい」と意欲をのぞかせた。