武藤俊憲(39=フリー)が6バーディー、1ボギーの67で回り、通算9アンダーの207で首位と5打差の7位に浮上した。

 「入れたいパターが、ほぼほぼ入ってくれた。迷いなく、いいリズムで打てていました」と及第点をつけたグリーン上。最終18番は1メートル強のバーディーパットをしっかりと沈めた。「過去にあれくらいのパットが…というのがありましたからね」。苦笑いとともに掘り起こした記憶は、14年大会最終日の最終18番。入れればプレーオフという1・5メートルを外した。「覚えていますよ。あれくらいのパットを入れ続けていないと、上に来られない。そこが課題」。今大会も第1日に15番で1・5メートルのバーディーパットを「いろいろ考えすぎて」外した自分を戒める。

 前週の平和PGM選手権は67で2位発進。例年シーズン終盤から調子を上げてくるタイプと自覚しており「“秋口の武藤”ですからね」と笑っていたが、翌日は78、強風が吹き荒れた第3日には83と崩れた。「でかい口をたたくと『何が“秋口の武藤”やねん』って言う人が1名いるので…」。師匠の谷口徹から「教育的指導(笑い)」を受けたという39歳は「ジワジワいきたい」と地に足をつけて最終日に臨む。