残り3試合と佳境を迎える賞金王争いに絡む選手たちで明暗が分かれた。

 最上位で滑りだしたのは賞金ランク3位のチャン・キム(27=米国)。前週棄権の要因となった腰痛の不安は残っているようだが、6バーディー、2ボギーの67で回り、松山英樹(25)らと並ぶ4アンダーで首位と2打差の4位につけた。

 賞金ランク4位の池田勇太(31=フリー)はイーブンパーの34位。10番スタートから一時は3オーバーまで後退したが、7番でイーグルを決めるなど上がり3ホールで3つスコアを伸ばす粘りを見せた。「パンパンと3つを2ホールで返せたのは良かった。明日はゼロから。神様がチャンスを与えてくれたという気持ちで、イチからスタートすると思えばいいんじゃないかな」と気持ちを切り替えた。

 賞金ランクトップの小平智(28=Admiral)は1オーバーの49位。同組で65を出して首位発進した世界ランク10位ブルックス・ケプカ(27=米国)については「簡単にゴルフをしているようで、うまい。ただ(海外で)いろいろな選手と回っていたので思ったほどすごさは感じなかった」と冷静だったが、最後までバーディーを奪えなかった。「いい1日ではなかった。ショットはそんなに悪くなかったけど、つく位置が良くなかった。明日もボギーを打たないように、マネジメントをきっちりとやって、バーディーを取っていきたい」と話した。

 大きく出遅れたのは賞金ランク2位の宮里優作(37=フリー)。15年にも勝っている得意の舞台だが「ひどかったね。風邪で体がだるくて、全然ゴルフになっていなかった」と万全にはほど遠く、5オーバーの75位。松山、尾崎将司(70)とともに最注目組でのプレーだったが「自分がいっぱいいっぱいで、ちょっと見る暇がなかった」と振り返っていた。