ツアー2勝の原江里菜(30=NEC)が、シード権保持へまずまずのスタートを切った。3バーディー、1ボギーで2アンダーの70で、首位と6打差の15位。残り2戦で賞金ランク50位までが来季シード権、55位までが前半戦の出場資格を得られる。同66位の原が50位以内に入るには、今大会で単独2位以上が条件。55位を現実的な目標と捉え「3位以内に入る」と誓った。全美貞(35=韓国)が8アンダーで首位発進した。

 7日の30歳の誕生日。東北高の先輩で9月に引退した宮里藍が、沖縄から東京に来てくれた。ゴルフの話はせず、かばんをプレゼントされた。「燃え尽きそうで燃え尽きない。このままじゃ終われない。常にキャリアハイを目指してますからね!」と言った。

 次週のLPGAツアー選手権リコー杯は出場選手が限定されるため実質、今大会に来季シード権争いがかかる。現在ランク66位でシード喪失の危機に立たされるが、2アンダーとまずまずのスタート。年間シードを守れる50位以内に滑り込む条件となる単独2位まで3打差だ。それでも「最低限、QTに行かなくてもいいようにしたい。目標は3位」と強調。前半戦の出場資格が得られるランク55位に狙いを定めた。