賞金ランク2位の宮里優作(37=フリー)が4バーディー、3ボギーの69で回り、1アンダーで首位と3打差の8位につけた。

 1番で幸先よくバーディーを奪うと、5番は残り140ヤードから9番アイアンでピンそば1メートルにつけてバーディー。続く6番パー5も4番アイアンで2オンに成功してバーディーとした。霧雨で視界が悪くなり、グリーンコンディションも変化していく中で徐々に後退。9番で3パットボギーをたたき、日も傾いてきた後半は「暗くて、10番からもう見えなくなってきちゃった。距離感とかも分からないし、どこに打っていいか分からない」。小平智(28)、チャン・キム(27=米国)と賞金ランクトップ3がそろい踏みした最終組だったが、イン9ホールのバーディーは宮里優が17番で取った1つだけだった。

 組全体を重苦しいムードが包んだ中でも、難関の最終18番パー3はグリーンを外しながら2・5メートルをねじ込んでパーセーブ。逆転賞金王には勝つしかないとあって「この(首位と)3打差が大きいのよ」と苦笑しつつ「アンダーパーで上がれたのはすごく良かった。3打差と4打差じゃ、また違う。ちょっと腹をくくって少し強めに打った。最後のパーパットが大きかった」とうなずいていた。