日本ツアーで4年ぶりの日本人賞金女王となった鈴木愛(23=セールスフォース)が、韓国ツアー賞金ランク9位ベ・ソンウを1アップで破った。前半からポイントを奪い合うシーソーゲームで、12番終了時には2ダウン。「次のホールは絶対とって見せる」と何度も自分に言い聞かせながら、11番で7メートル、13番9メートルなど長いバーディーパットをねじ込みながら、最終的に逆転した。

 前日のミーティングで、日本プロゴルフ協会の原田香里副会長に「愛ちゃん、あなた、韓国勢と戦いなさい」とハッパをかけられた。最初はしぶっていたものの「大丈夫、みんなが他で勝ってくれるから」と諭され「じゃあ…」と提案を受け入れたという。鈴木は「こういう時に“日本人は強い”ってとこを見せないとダメですからね」。この日の韓国は9マッチ中8勝と圧倒的な強さを見せた。鈴木は唯一の黒星をつけ「本当ですか? やった!」と大喜びだった。