男子ゴルフの世界ランク5位、松山英樹(25=LEXUS)が23日(日本時間24日)、ファーマーズ・インシュアランス・オープン(25日開幕、カリフォルニア州)に向けて練習ラウンドを行った。

 21日に北コースを18ホール回っており、この日は21年全米オープンの会場でもある南コースのアウト9ホールをプレー。ティーショットを何度も打ち直し、ラウンド中に進藤大典キャディー(37)に撮ってもらった動画を入念にチェックするなど、ショットの感覚を研ぎ澄ませる作業に余念がなかった。

 ハワイでの18年初戦を4位で終え、2週間のオフを挟んでの米本土初戦。「(オフは)飲み倒してましたよ…ハハハッ、ウソです(笑い)」と冗談めかした後で「コンディション的に状態を上げておきたかった。ゴルフという意味ではまだかもしれないですけど、体調面ではすごくいい形」と、まずまずの調整ができたことをうかがわせた。

 「その時(オフ期間の練習)は良かったですけど、こっちに来てみて、ぶれてますし、やっぱりまだまだだなって感じですね」とショットを中心に不満は尽きないが、自らに課すハードルの高さを考えれば“平常運転”。「(いい感触が)出たり出なかったり」という状態から、試合を通じて精度を上げていくつもりだ。

 太平洋を臨む雄大で美しいコースでは、過去4度の出場で予選落ちが2度。初出場した14年の16位が自己ベストとなっている。「そうですねえ…あんまりそう(相性が良くないと)いう風には思っていないんですけどね」と泰然自若。ラウンド後も例によってドライビングレンジでみっちり打ち込み、24日はプロアマ戦で再び南コースを回って開幕に備える。