4年ぶりのツアー優勝を目指す横峯さくら(32=エプソン)が、風にも負けず好発進した。4バーディー、2ボギーの70で回り、2アンダーで首位と1打差2位。最大瞬間風速21・1メートルの強風に見舞われ、アンダーパーは4人だけ。国内ツアー通算23勝のベテランが復活へ底力を見せた。

 土佐湾を望むコースは、横峯のスタート直後に最大風速21・1メートルを記録した。それでも3番パー5で3・5メートルのバーディーパットを沈めると、その後もスコアを乱すことなく1打差2位で終えた。「この風の中で耐えることができた」と満足そう。ボギー2つも8番は3パット、17番はディボットにはまり「凡ミスです。もったいない」と笑顔を見せる余裕すらあった。

 悪夢がある。08年の同大会。優勝を目前にしながら最終18番でダブルボギーをたたき、プレーオフの末に申ジエに優勝を譲った。「若かった。苦い経験をしていることも含め、頑張りたい。明日が終わってこの位置にいれば、優勝が見えてくる」。

 国内ツアーの第1日で3位以内に入るのは、首位発進した14年7月の日医工女子オープン以来。ツアー優勝も同年11月以来遠ざかる。ツアー24勝目へ。風にも負けず復活ロードを歩む。【益子浩一】