今季から日本ゴルフツアー選手会長に就任した石川遼(26=CASIO)が11日、長野市内の72犀北ゴルフセンターで行われたジュニアレッスン会に参加した。

 長野出身の塚田陽亮(32=ホクト)が主催し、今年で5度目となるイベント。石川は1月の日本ツアー開幕戦SMBCシンガポール・オープンに出場した際、塚田からオファーを受けて快諾。同じマネジメント事務所の星野陸也(21=フリー)とともに「中学でスキーをした時以来」という長野に登場した。

 2時間ほどのレッスンでは、幼い子どもへの指導でひと工夫。技術的に良い点や気を付けるポイントを本人だけでなく、同行していた保護者にも説明することで継続的な取り組みにつながるよう気を配る場面もあった。「塚田さんの長野県のゴルフに対する熱い思いを聞いていて、地元への愛を感じたし、刺激を受けた。微力ながら協力させていただきました。みんな元気いっぱいでゴルフがうまい。自分も力をもらいました」と笑顔だった。

 国内開幕となる4月の東建ホームメイト杯(三重)に向けた調整も進めている。「東建-」直前の4月5、6日は千葉オープン、7、8日は岐阜オープンと2つの地区オープンに立て続けにエントリーを済ませた。「(第1日から首位を守る)完全優勝って僕は2回だけあるんですけど、そういうプレーをしている時って、初日から4日目までスイングのリズムが乱れない。(今は)4日間やると、1日はどこかで悪い日があるんですよね。(欧州ツアーで5位だった2月の)マレーシアでも2日目からは良かったけど、初日に出遅れた。初日からいいパフォーマンスを4日間続ける中で体力も大事になってくる」と、ラウンド数を確保する狙いを語った。

 ジュニアゴルファーとの触れ合いの中で、思いを新たにした部分もある。「こういう(育成の手助けとなる)活動をするとともに、試合でいい成績を出すことで、子どもたちに『このスポーツをやってみたい』と思ってもらうことも重要」。地道な活動で種をまき、6季ぶりとなる日本ツアーで結果を残すことがゴルフ界の未来にもつながっていく。