今季から日本ゴルフツアー選手会長に就任した石川遼(26=CASIO)が11日、長野市内の72犀北ゴルフセンターで行われた塚田陽亮(32=ホクト)主催のジュニアレッスン会にゲストとして参加した。

 イベント後、東日本大震災から7年が経過したことについて聞かれ、言葉を選びながら口を開いた。

「被災された方々が前向きになれること、明るさが増えることが大事だと思う。仮設住宅での暮らしが続いたり、物理的に状況が変わっていないように思える中でも、1人ずつが明るさ、前向きさをちょっとずつでも取り戻せるように。その最大限の支援を僕らがしていくことは、今後も全く変わらないです」

 今季は6シーズンぶりに日本ツアーへ軸足を移し、選手会長にも就任した。プレーを通して思いを伝え、ゴルフ界でも継続してきた復興支援の動きの先頭に立つ。

 「今年は(6月のダンロップ・スリクソン)福島オープンにも出場する予定でいますし、ゴルフという力で最大限の支援というものを選手会としても選手個人としても頑張りたい」

 13年4月にリニューアルした公式サイトでは、毎年3月11日に思いをつづっている。

 「『風化させない』という言葉には後世に継承するという意味もあると思います。その意識を持って今後生きていきたいと思います」

 今後も生まれてくる震災を知らない世代に防災への意識をどうやって教えていくか。「風化させない」意味をあらためて自らに問い、18年3月11日のメッセージ欄を締めくくった。