ツアー本格参戦2年目の星野陸也(21=フリー)が初優勝へ首位発進した。インスタートの前半に自身初のハーフ2イーグルを達成。2イーグル、4バーディー、1ボギーの64で回り、同じ茨城の名門、水城高出身でツアー31勝の片山晋呉(45)と並ぶ7アンダーの首位に立った。

 偉大な先輩のすぐ後ろを、ぴたりとついていった。星野は午前7時半スタートで、1つ前の組に片山がいた。インスタートの11番で8メートル、16番で10メートルのバーディーパットを沈める。13、18番(ともにパー5)ではアイアンでピンそばにつけると、ハーフだけで自身初の2イーグル。片山から離れず7アンダー。初のツアー優勝へ、首位発進した。

 「1ラウンドで2イーグルはあっても、ハーフではしたことがない。年間では12~13くらい取りたい。まずは1勝ですね。全米、全英オープンの予選会もあるので、1回優勝したい」

 ツアー31勝の片山、11勝の宮本勝昌らを輩出し、16年3月で廃部になった名門、水城高の出身。小学校時代から石川遼に憧れ“弟分”として一緒に合宿もしてきた。昨年は2度首位発進しながら、最終的には29、6位と後退。巡ってきた三度目の正直。優勝まで突っ走りたい思いが強い。

 「昨年は休んでも休んでも体にキレがなかった。下半身を多めに動かして、体幹も大事だと気づいた」

 昨年3勝のC・キムに直談判し、スイングを教えてもらうなど勉強熱心だ。残り3日。24歳上の大先輩に食らいつき、初優勝をつかむ。【益子浩一】

 ◆星野陸也(ほしの・りくや)1996年(平8)5月12日、茨城・友部町(現笠間市)生まれ。小学1年でゴルフを始め、石川遼に憧れて本格的に取り組む。水城高2、3年で関東ジュニア連覇。日大を2年で中退し、16年8月にプロ転向。昨年はQT1位でフル参戦。下部ツアー「Novil Cup」でプロ初勝利を挙げるなどシード獲得。186センチ、70キロ。