欧州ツアーを転戦するプロゴルファーの谷原秀人(39)は19日、就航都市数世界一を誇るトルコのフラッグシップエアライン「ターキッシュエアラインズ」と専属プロ契約を結んだ。同社がプロゴルファーを専属契約として起用するのは初めて。各国を移動する空の「足」として、谷原を強力にサポートする。

 谷原はターキッシュエアラインズが世界60カ国約100都市で主催するアマチュアゴルフ大会「ワールドゴルフカップ」(千葉・森永高滝CC)日本予選の表彰式会場で契約書に調印。約100人の参加者から大きな拍手を浴びた。

 昨季、世界選手権シリーズでの上位進出を足掛かりに欧米を転戦。5月にBMW欧州プロ選手権で3位となるなど、ランク27位で欧州ツアーのシードを確保した。欧州ツアーと言えば、欧州を中心に過酷な移動がつきもの。その点、就航都市数世界一を誇るターキッシュエアラインズは、首都イスタンブールをハブ空港として欧州各都市へ114空港、欧州ツアーに組み込まれるアジア、中東、アフリカへの移動手段としてもサポートできる。

 先週のスペインオープンで9位に入った谷原は「世界各国を転戦すると移動が大変。その点就航都市世界一のターキッシュエアラインズさんのおかげで、身体の負担が軽減する。今年で40歳になるが、まだまだ世界で戦っていきたい。世界一を目指して頑張ります」と契約の喜びと意気込みを示した。

 同社東京支社長メフメット・アカイ氏は「谷原プロを応援することを光栄に思います。弊社のアンバサダーとして活躍することを願います」と話し、ゴルファーとして初めての専属プロ契約を結んだことを喜んでいた。

 欧州ツアーでシード権をもつ谷原は今後の試合日程について「次週(26日開幕)のボルボ・チャイナオープン、BMW欧州プロ選手権、イタリアオープン以外は未定で、日本ツアーに戻るのもおそらく(欧州)ツアーのシードが確定してからだと思う。もちろんターキッシュエアラインズオープン(11月1日開幕、レグナム・カリヤゴルフ&スパリゾート)にも出場します。ぜひ優勝して恩返しをしたい」と抱負を語った。