高橋賢(まさる、31=フリー)がノーバーディー、2ボギーの74で回り、通算1アンダーの215で首位と1打差の2位につけた。

 予選ラウンドはティーグラウンドを前に出すなど8000ヤードを切るセッティングだったが、初めてツアー史上最長8007ヤードで行われたこの日はスコアを崩す選手が続出。その中で優勝戦線に生き残り「ずっとパーオンしながら耐えた。ミスらしいミスもなく、平穏な1日だった」と柔和な笑みを浮かべた。

 2つのボギーは、いずれも強烈なアゲンストの風を受ける長いパー4の9番(493ヤード)と18番(484ヤード)。平均スコア4・754と最も難しいホールだった9番では右ラフから9番アイアンで出そうとした第2打を池に入れたが、残り185ヤードから6番アイアンでの打ち直しをピンそば1・5メートルに絡め、ナイスボギーとした。「あそこで粘れたのが後半につながった」。フェアウエーキープ率1位、パーオン率3位と安定したショットでパーを並べ「最終ホールのパターが外れたので10点マイナス。90点くらいですかね」と満足度は高いラウンドだった。 08年12月にプロ転向も、これがツアー出場5試合目。試合を求めて12年から参戦しているアジア下部ツアーでは13、17年と1勝ずつを挙げている。初めての最終日最終組は日本ツアー初優勝、7月の全英オープンの切符もかかる1日となる。「緊張しない人はいないと思う。派手なプレーはないですが、着実に堅実に、自分らしくプレーしたい。温かく見守っていただけたら」と静かに意気込みをにじませた。