前日の第3ラウンドで、動いているボールを打つ愚行を働いたフィル・ミケルソン(48=米国)が、鬱憤(うっぷん)を晴らした。

 13番パー4で滑り台のようなグリーンの傾斜に転がったボールを打ったが、一夜明けたこの日、同じホールでバンカーから寄せてパーとした。

 すると、まるで優勝したかのようにガッツポーズを繰り返して大はしゃぎ。ギャラリーも盛り上がり、同組のリッキー・ファウラーは笑いながら、その姿を見つめた。

 現地ではプロらしからぬ愚行として、一部メディアで批判の的になっている。だが、ミケルソンは5番パー5ではピン側50センチに寄せてイーグルを奪うなど、雑音をものともせず。

 結局、1イーグル、4バーディー、5ボギーの69で回り、通算16オーバー。最終組が前半を終えた時点で、49位につけている。

 ホールアウト後には待ち構える大勢のファンに、丁寧にサインに応じていた。