【日本ハム達孝太】抑えても初セーブ挙げても深まる葛藤 先発志向と中継ぎ起用の間で

葛藤の、その先へ-。日本ハム達孝太投手(22)が6月16日広島戦からリリーフ登板を続けてます。先発では今季9試合に登板し、2勝6敗(8日現在)。5月29日の巨人戦で6敗目を喫した翌日30日に登録を抹消され、約2週間の2軍再調整を経て、新たなトライに踏み出しました。今、中継ぎ登板を経験する意義を理解しながらも、強い先発志向との間で、葛藤がある模様。複雑な心境を抱えながら、必死で腕を振り続ける思いを、本人のコメントや表情、振る舞いなどから、30歳差という世代間ギャップを乗り越え、アプローチしてみました。

プロ野球

★達投手に聞いた主な内容

  • 中継ぎでも圧巻投球 本人は複雑な胸中
  • 金髪染めの真意と新庄流「モヤモヤ突破術」
  • 柳川1軍復帰で見えた先発復帰のタイミング

◆達孝太(たつ・こうた)2004年(平16)3月27日、大阪府出身。小学4年から軟式野球チームに入り、中学では泉州阪堺ボーイズに所属。天理高に進学し、3年春のセンバツ大会に出場。宮崎商との1回戦で完投。2回戦の健大高崎戦では2安打完封、仙台育英との準々決勝は8回3失点と好投。21年ドラフト1位で日本ハムに入団。22年9月25日楽天戦(札幌ドーム)でプロ初登板初先発。プロ2度目の先発となった24年10月3日ロッテ戦(ZOZOマリン)で5回3安打無失点に抑え、プロ初勝利。昨季は16試合に登板し、8勝2敗、防御率2・09。194センチ、101キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸4200万円。

達孝太(右)は新庄剛志監督と言葉を交わす(撮影・垰建太) 

達孝太(右)は新庄剛志監督と言葉を交わす(撮影・垰建太) 

救援陣へ配置転換 投球圧巻も…

まずは6月16日広島戦、いつもの人懐っこい穏やかな表情ではなく、ややぴりついた顔つきで、試合前練習のためマツダスタジアムのグラウンドに出てきた。報道陣に近寄ることもなく練習を終えると、そそくさとベンチ裏へ引き上げた。

機嫌が悪いのか? 新たなミッションを前に、努めて自身を追い込んでいるのか。

「話しかけないでくれ」

そういわんばかりのオーラに、ここは引いた方がいいかなと、あえて遠めから様子をながめていた。

試合では1点リードの7回にマウンドへ上がった。「ピッチャー達」のアナウンスにどよめく中、悠然とマウンドに上がる22歳。

投球は圧巻だった。先頭勝田を153キロのストレートで3球三振、大盛はカウント1-1から152キロの、やや高めへの直球で中飛、名原はこの日最速155キロの伸びのある直球を外角高めに投げ込み、見逃しの三振に斬って取った。1イニング9球締め。圧倒的投球ではあったが、口から出たのは、やや斜に構えた言葉だった。

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1973年7月生まれ、茨城県水戸市出身。水戸第一、早大卒。06年、北海道日刊スポーツ新聞社入社。09年からコンサドーレ札幌担当を8年務め2度のJ1昇格を経験。17年からアマ野球担当、23年から日本ハム担当。
中学まではサッカー、両親が指導者だった影響で高校、大学はフェンシングに励み00年富山国体出場。パリ五輪フェンシング団体金メダルメンバーの永野雄大選手は従兄弟の長男。
学生時代までは野球とほぼ縁のない人生だったが、中1で初めて後楽園球場での巨人阪神戦に連れて行ってもらい、財布を落とす。岐阜県恵那市の方が神田の警察署に届けてくださり、2000円ほど入った財布を、倍以上の交通費をかけて、水戸から東京まで受け取りに行った苦い経験あり。