石川遼(26=CASIO)が4バーディー、5ボギーの73で回り、通算4アンダーの140で首位と5打差の21位だった。

 後半13番のバーディーで1つ伸ばす形となった後、ティーショットを左にミスした15、16番で連続ボギー。18番パー5も同様に左へのミスでバーディーを奪えなかった。「出球から左にいっている。左に真っすぐいい球でいくというのは、そんなに悲観するミス、変なミスではない」と分析。試合のなかった直近2週間で球筋を変えることに着手した。ドローボールへのこだわりが強かったドライバーで、ストレートボールを打とうと試みている。

 米ツアーを主戦場としていた時もドローからフェード系へチェンジしたことがあったが、当時は不安の残る腰に負担をかけないスイングを模索した結果でもあった。今回は自らのイメージするスイングを実現していく上で、ストレート軌道のボールを打つことが最適と判断。散見された左へのミスについても「重心の位置なのか、ストローク中の体重の動き方とか、そこら辺で修正できる部分」とした。

 連続予選落ちから試合のない2週間を挟んだことで、久々の決勝ラウンド。これが東北開催のツアー初参戦とあって「水曜くらいの段階から『絶対、予選を通ってね』といった声はかけられましたから」と、ファンの期待をひしひしと感じていた。「予選を落ちた2試合はカットラインを考えてやっていた。予選カットを考えていたら、(結果として)そこに届かないということは、よくあること。今日は全くスコアにつなげられなかったけど、2位に何打差もつけて優勝できるようなゴルフをしたいし、それが目標。ドライバーからパッティングまで不安なくいいゴルフができれば、そういうゴルフはできると思っています」と言った。

 知らず知らずのうちに下がっていた目線を再び上に向け、残り2日間でのチャージを期した。