初優勝を狙った山岡成稔(25=こばやしようき)は5バーディー、ノーボギーの67で回り、通算19アンダーの269で悔しい1打差の2位だった。

 石川遼(26)、香妻陣一朗(23)と回る自身初の最終日最終組。大ギャラリーを引き連れてのプレーを「楽しかったですよ。プロゴルファーをやっていて良かったと思いました。ほとんど石川さん(のギャラリー)だったので、僕は気にしてなかった。勝って当たり前と思われてると思うので、僕よりもプレッシャーはきついだろうなと思いながら見てました」と振り返る。

 7番から3連続バーディーを奪うなど、前半で4つ伸ばし、単独首位に立って折り返した。後半は優勝した秋吉翔太(27)との競り合い。最終18番、決めればプレーオフというバーディーパットが惜しくも入らなかった。「昨日、今日と(バーディーは欲しいパー5の)18番を取りこぼしている。その2打が効きましたね」と悔やんだ。

 前日の第3ラウンドが下部ツアーを含めても初めての最終組だった。本人は「いやー、必死ですよ」と言うが、未知の優勝争いにも動じることなく淡々と、最後の最後まで食らいついた。自信になったかを問われ「でも、優勝したかったので。いい“あれ”になったとは言わないです」。勝負師の顔で首を振った。