日米通算13勝を誇る丸山茂樹(48)の長男でアマチュアの丸山奨王(しょうおう、18=UCLA)は2バーディー、6ボギーの76とスコアを落として通算3オーバーの147で84位となり、初めてのプロツアーで決勝ラウンドに進むことはできなかった。

 「残念としか言いようがないです。自分の練習不足、実力がまだ足りないということが、あらためて分かりました」と受け止めた。父がティーショットを見守った1番でバーディー発進。3番も取って快調に2つ伸ばしたが、5番で池に入れてボギーをたたくと、リズムが一変。気温12・6度という寒さにも苦しみ「ジャッジが合っていなかった。距離感と、体が回らなかったので、そういうのを勉強しないとダメだと思いました」と振り返った。

 ラウンド後、テレビ解説の仕事を終えた父と食卓を囲みながらじっくり話をした。ドライビングディスタンスでは第1ラウンド3位、第2ラウンド7位。プロに混じっても出色の飛距離を披露した一方、ショートアイアンでチャンスにつけられず、飛距離のアドバンテージを生かし切れなかったことを悔しがった。そんな姿に父は「こうやって厳しい状況に苦しんで、悔しい思いをすることの方が良かったと思う。もちろん予選を通過できればすごく良かったことですけど、こういう経験を積めたということは、彼の新たな1ページ。メンタルやフィジカル、全てが物足りないと自分で気付いたんじゃないか。最高の経験だったんじゃないかと思う」と成長の糧とすることを願った。

 週明けにも自宅のある米国へ戻り、16日開幕の全米ジュニアに備える。9月にカリフォルニア大ロサンゼルス校(UCLA)への進学を控え、自身最後となるジュニア競技で狙うのは、優勝者に与えられる来年全米オープンの切符。「毎年少しずつスキルアップして、オールアメリカ・ファーストチームに入りたい」と大学での夢を広げていた。