石川遼(26=CASIO)が、今週初めて開催予定の「フューチャー・ゴルフツアー」を通して、豪雨による深刻な被害を受けた広島、岡山への支援を行いたい意向を示した。優勝した14年大会以来の出場となった試合は5バーディー、5ボギーの72で回り、通算イーブンパーの216で48位。ツアー自己最少に並ぶ64で12アンダーまで伸ばしたブラッド・ケネディ(44=オーストラリア)が、13年以来となるツアー通算3勝目を逆転で飾った。

 「フューチャー・ゴルフツアー」は石川が大相撲の地方巡業をヒントに発案したプロアマ形式のツアー外競技。プロ2人、トップアマ1人が同組で回り、真剣勝負の雰囲気を感じてもらいながら、レッスン会も開いてアマのレベル向上を目指す。第1弾は11日に広島・鷹の巣GCで第1ラウンド(R)、13日に岡山・倉敷CCで第2Rを行い、合計スコアで優勝を決める。

 豪雨で大きな被害を受けたばかりの両県。現地と密に連絡を取り合い「開催する方向でいきたいとのことでした」と意向を確認。賞金総額1000万円のこの大会では、選手の獲得賞金の5%をチャリティーに回し、チャリティーオークションも実施予定だったため「今回、被害に遭われた方に寄付できればと思っています」と神妙に話した。

 過去6度出てトップ10を外したのは1度だけという好相性の舞台で不完全燃焼。ショットの乱れを反省しつつ「その場しのぎな感じではない」と前進を実感する。今週はプレーとともに、支援にも全力投球する。