昨年ツアー初勝利を挙げ賞金シードを獲得した川岸史果(23=加賀電子)が、今季初のトップ3入りを果たした。通算7アンダーの3位から6バーディー、2ボギーの68で回り、通算11アンダー205で2位フィニッシュ。優勝争いから遠ざかった前半戦からの巻き返しを予感させる好成績を収めた。元賞金女王アン・ソンジュ(韓国)が通算13アンダーで今季3勝目、ツアー通算26勝目を飾った。

 好成績が少なかった前半戦の雰囲気を払拭(ふっしょく)するように、川岸は攻めた。最終18番パー5。残り246ヤードを3番ウッドで「狙っていた」2オンに成功。ピン手前15メートルのイーグルパットは外したが、余裕のバーディー締めだった。開幕戦以来の最終日最終組で回り「楽しかったです。ドライバーがしっくりきて自信を持って振れている。そこが大きい収穫」と手応えを口にした。

 プロ1年目の昨季、4月に2000万円を突破し、9月にはツアー初優勝。賞金ランク7位と大躍進した。ところが今季はスイング変更でウエッジの距離感をつかめず、5月にはドライバーも壊れる不運も重なった。前半戦は賞金ランク55位(799万円)止まり。ツアー再開初戦で上昇気流に乗った川岸は「アイアンがもう少しきれてくれば優勝争いに絡めていた。アイアンの精度を上げるのが課題」と、豪快なプレーを取り戻す自信をのぞかせた。