ツアー2勝目を狙う新垣比菜(19=ダイキン工業)が自己ベストの64を出し、優勝戦線に加わった。42位から出て8バーディー、ボギーなしで回り、通算8アンダーの136。首位と5打差の7位に急浮上した。前日の第1ラウンド(R)を大会記録の62で回った小祝さくら(20)は、同13アンダーで単独首位をキープ。今日22日の最終日は「小祝VS新垣」の黄金世代による熱いV争いが実現する。

 新垣はふと思った。1、2番で連続バーディーを奪ったこの日の朝のこと。「私も狙ってみようかな」。前日の第1Rで同じ98年生まれの小祝が、ツアー記録に1打差に迫る62を出して首位発進。その波に乗ろうとした。5番で7メートル、7番で6メートルのバーディーパットを沈め急加速。62には及ばずも、後半にも4つスコアを伸ばし、自己ベストの64で優勝戦線に加わった。

 「まだ(首位とは)差がありますけど、なるべく(スコアを)伸ばして追いつきたい。早く2勝目を挙げたいですね」

 4月のサイバーエージェント・レディースで、黄金世代一番乗りとなるプロ初勝利を挙げた。そして今、小祝とは5打差。「(故郷)沖縄の方が涼しい」と漏らすほどの猛暑と戦い、2勝目の可能性を残した。

 単独首位をキープした天然キャラの小祝は「今日は眠たくて(スコアを)伸ばしきれなかった」としながらも「開幕から初優勝を目指してやってきた。タイトルを取りたい」。黄金世代2人が、真夏の大会をさらに熱くした。【益子浩一】