小平智(28=Admiral)は1イーグル、2バーディー、2ボギーの68で回り、通算1アンダーの139で2日間を終えた。

 10番からボギー発進も、続く11番でビッグプレーが飛び出す。ティーグラウンドが前に出され、298ヤードと1オン可能な設定。直前に打ったトミー・フリートウッド(英国)はキャリーで上の段に届き、グリーン奥にこぼれたことで「自分(の飛距離)はちょうどいいと思った」。迷いなくドライバーを強振してピン左1・5メートルほどにつけると、これを沈めてイーグルを奪った。「全部完璧でした。ちょっとピンを向いて、真っすぐ打とうと思った。そのまま、イメージ通りいってくれた。ついたのも上りの真っすぐのライン。ホント、完璧でした」と自画自賛した。

 続く12番をボギーとし、その後も右に出る傾向のあったショットで珍しく苦しんだが「ホントにパターに救われた1日でした」。右ラフからグリーン左の谷へ落とした14番で3メートル弱、16番でも再び3メートル弱を沈めて必死にボギーを回避した。ピンチを乗り越えて迎えた後半は3番でバーディーが先行。グリーンを外した6番では6メートルのパーパットをねじ込み「あれが一番大きかった」とうなずいた。

 第2ラウンドがサスペンデッドとなり、午後組のほとんどの選手がホールアウトできていない状況だが、初出場から2年連続の予選通過は濃厚。「第1関門は突破したので、あとは上にいくだけ。下からガンガン攻めていきたい」と目をぎらつかせた。