2カ月ぶりにツアー復帰した昨季賞金女王の鈴木愛(24=セールスフォース)が、2オーバーで全日程を終えた。

通算イーブンパーの31位から出て2バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの74で回り、同2オーバー。強風と強雨の中で、優勝争いからは大きく離され、ホールアウト時点で30位となった。

前半を終了した申ジエ(韓国)が、同14アンダーで首位を独走。このまま大会を制すれば、大会前まで賞金ランク1位に立つ鈴木が、同3位の申ジエにトップの座を譲ることになる。

まだ負傷している右手首の状態が万全ではない鈴木は「今週がメジャーじゃない方が良かった。申ジエさんは調子がいいので、残り試合が本当に大事になる」などと弱音を漏らす場面もあった。

だが、囲み取材の最後に、鈴木はしっかりと前を向き、2年連続の賞金女王への思いを口にした。

「(賞金女王に)こだわっています。申ジエさんには、負けません」

富山から東京へと移動し、10日には医師の診察を受ける予定。そこで担当医の了承を得られれば、次週のマンシングウェアレディース・東海クラシック(愛知)に出場する。