男子ゴルフで今季ツアートーナメント2試合を主催した国際スポーツ振興協会(ISPS)が、来季の試合開催に難色を示していることが4日までに分かった。

今季レギュラーでは国内最高額の優勝5200万円を誇るISPSハンダ・マッチプレー選手権、下部AbemaTVツアーでもISPSハンダ・チャレンジを主催。9月のマッチプレー選手権の表彰式では、半田晴久会長(67)が来季新規トーナメントとして「ISPSハンダ東京オープン」を千葉で開催すると表明したばかりだった。

試合の開催にあたっては、秋口までに日本ゴルフツアー機構(JGTO)に開催を申し込み、その後契約を交わし、12月に発表される翌シーズンの日程に組み込まれるのが通例。ISPSは既に3試合の開催申し込みを済ませていたが、マッチプレー選手権で風向きが変わったという。

半田会長は、全米オープンで中継局の現地解説を務めていたJGTO青木功会長が6月の記者発表に不在だったことや、本戦の表彰式にも青木会長、石川遼副会長が体調不良で出席できなかったことを指摘。さらにJGTOから打診したAbemaTVの中継で表彰式の様子がカットされたことも、自らの理念を自らの言葉で発信することを大事にする半田会長の怒りを買う形となったようだ。

 半田会長が「来年はない」と明言したと証言する関係者もいる。試合数の長期的な減少傾向が叫ばれ、すでにレオパレス21ミャンマー・オープンが今季限りとなることが決まっている男子ツアー。ツアー側は今後も交渉を続けていく。