2年ぶりに大会出場した元世界ランキング1位アダム・スコット(オーストラリア)は4アンダーの11位につけた。

スコットにとって4度目の日本オープンで首位と3打差は最高のスタートとなった。いきなり連続バーディーを奪うと「最初の2ホールでいいバーディーパットが打てた。この感触のままいこうと思った」。2本入れているパターから長尺タイプのみ握り続けた。グリーン周りの芝が刈り込まれている特徴を生かし長尺パターでの寄せを多用。「フェアウエーを捉えることを意識した」とドライバーはパー3を除く15ホールで3回しか使わなかった。

13年にマスターズを制した元世界NO・1もここ2シーズンは未勝利で「キャリアでこれほど優勝から遠ざかったことはない」。6月の全米オープン前後からかつてのコーチで義理の弟でもあるブラッド・マローン氏とのコンビを復活させ、8月の全米プロでは久々の優勝争いを演じた。「結果が出ない自分をだまし続けるのは難しい。シーズン後半の結果は間違いなく自信となり、プレー内容にも表れている」とうなずく。

この日着用したのは、テニスのロジャー・フェデラー(スイス)モデルのポロシャツ。幼少期はゴルフと並行して打ち込んでおり「彼が全米オープンで着ていたものだよ」と、同じユニクロ契約プロとして加わったテニス界のレジェンドへのリスペクトを示していた。【亀山泰宏】