石川遼(27=CASIO)は2バーディー、4ボギーの73とスコアを落としながら、通算1オーバーの143で46位となって決勝ラウンドへ進んだ。

第1ラウンドはピン型センターシャフトのパターを初めて実戦投入。この日はオデッセイが展開予定の「トゥーロン」シリーズのプロトタイプを握った。黒い光沢のあるヘッドが特徴的なL字マレット。トップ杯東海クラシックで使っていたシルバーのものと打感は近いが、形状、長さ、重さは石川が長年愛用してきたエースパター「オデッセイ ix♯9」とそろえた削り出しの1本だという。

ピン型時は順手だった握りもクロスハンドに戻した。「道具を替えるということは繊細な部分。自分なりに(ピン型で)準備をしていたつもりではあったんですけど、ほんのちょっとのタッチの差とかは、試合になると、慣れ親しんでいるものでのタッチを出そうという感覚になる」。もともとストローク矯正の意味合いで使っていたピン型から1日でのチェンジとなった理由を語る。

「前半までは自分の中で狙いが定まっていないまま打ってしまうような感じ」とした上で「後半は3つくらい、いいパーパットを決めることができた。L字の方がフィーリングも合う」。ラウンド後も長時間のパッティング練習を行うなど感覚をすり合わせる作業は続いているが、日本オープンでは7位だった16年以来2年ぶりの予選通過。「明日、明後日でスコアを伸ばして、来週以降にもつながっていくようなゴルフがしたい」と残り36ホールを見据えた。