3打差5位から出た石川遼(27=CASIO)は4バーディー、2ボギーの69で回り、通算11アンダーの273で4位となった。

1番でティーショットを左に曲げ、グリーンを外しながらしぶといパーセーブで滑り出した。ドライバーを気持ちよく振り抜いた4番でバーディーを先行させたが、5番でボギー。チャンスにつけた7、8番はバーディーパットが惜しくも外れ、グリーン上で膝を折った。「7番は難しいラインで、8番は読み間違い。上りの真っすぐをスライスで読んでしまった」。終盤は風のジャッジミスもあり、伸ばしきれなかった。

ただ、この大会では7度目の出場で初のトップ10入り。4日間のパーオン率は4位にランクインし、フェアウエーキープ率も24位とまずまずの数字を残した。「得意なコースは1つのバロメーターになりますけど、苦手なコースをどう克服できるか、それもそれでバロメーターになる」とした上で「2週間続けてショットがいい内容でやれているというのは、久しくなかった状態。1歩ずつだと思いますけど、確実に優勝争いの土俵に上がれる状態にはなってきていると思います」と言った。

08年にプロ初優勝を飾った次週マイナビABCチャンピオンシップの会場、ABCGC(兵庫)は間違いなく“得意コース”の1つに数えられる。「今週、来週と天気もそんなに悪くないですから、コンディション的にも、グリーンが速く仕上がっていると思う。難しいコンディションになる分には、すごく楽しみ。得意コースではありますけど、今の自分のゴルフでマネジメントしていきたい」と冷静だった。