男子ゴルフの松山英樹(26=LEXUS)が6日、今季初の日本ツアーとなる三井住友VISA太平洋マスターズ(8日開幕、静岡)に向けて練習ラウンドを行った。

宮里優作、佐藤大平という東北福祉大の先輩、後輩とともに時折激しく雨が降る中でアウト9ホールをチェック。練習後の会見では14年の米ツアー本格参戦以降、年間最大2試合に絞ってきた日本参戦について「来年以降どうなるか分からないけど、今のところ年間2試合が精いっぱい。普段日本でプレーしていないので、応援してくれる人たちがいるのであれば、その人たちの応援に応えたい。いいプレーを見せて、もっと応援されるプレーヤーになりたい。年間数試合しかないので頑張りたい」と思いを語った。その上で「結果で応えるという意味で優勝が一番分かりやすい。それを目指して頑張るだけだと思います」と力を込めた。

過去2勝を挙げた舞台、太平洋C御殿場Cの全面改修に、米国の著名な設計家リース・ジョーンズ氏とともに監修として携わった。「リースのプランがある中で、思ったところを話した。米国でやってきて、少しでも感じる部分があったんだと思う」。6、11番という2つのパー5をパー4にしたのが分かりやすい変更点だが、2人のこだわりは細部に宿る。例えば10番パー4では、255ヤードで超える位置にフェアウエーバンカーを新設し、当初は切ってしまう予定だった右ラフの木も残したことでティーショットの番手選択は一気に悩ましくなった。グリーン左の落ちていく傾斜も絶妙に利いている。

パー「72」だった2年前は大会新の通算23アンダーでぶっちぎった。改修でパー「70」となり「単純計算で(23から)15アンダーまで落ちる。伸びなくなってくると、結構しんどい戦いにはなる。1つの目安は15アンダー」とした。10月の米ツアー新シーズン開幕から2試合を消化した現状については「やっていることはゴチャゴチャ」と表現。それを整理することが日本2連戦のテーマでもあり、優勝を引き寄せるポイントとも考えている。「ちょっとしたきっかけで上位にもいけると思うし、優勝も可能になってくる。早い段階で見つけられれば」と冷静に課題を見据えた。