男子ゴルフで初の賞金王など6部門を受賞した今平周吾(26=フリー)が、今度は初のマスターズ出場に照準を定めた。3日、都内のホテルで行われた日本ゴルフツアー機構の表彰式に出席。前日、最終戦の日本シリーズJT杯後は賞金王の「実感はまだない」と話していたが、一夜明け「周りに言われて湧いてきた。最優秀選手賞も全選手の中で1番の賞だと思うのでうれしい」と普段、冷静な男が満面の笑みを浮かべた。

2日に発表された世界ランキング(WR)は55位。夢のマスターズ(来年4月10日開幕)出場へは、年末、もしくは開幕前週の時点でWR50位以内に入ることが条件。最終戦の日本シリーズJT杯(8位)で優勝を逃し、圏内にWRを上げられなかったものの、13日開幕のアジアツアーのインドネシア・マスターズ挑戦を明言した。「まだ登録はしてないが出場しようかなと思う。そこで50位以内に入らなくても3月のぎりぎりまで50位以内を目指したい」と決意を話す。

20年東京オリンピック(五輪)への思いも吐露した。ゴルフが実施される埼玉県川越市の霞ケ関CCは実家のすぐそばにあり、五輪を誰よりも身近に感じている。「地元だし出たい舞台」。165センチの「ツアー史上最小兵」賞金王がでっかい夢に挑んでいく。【松末守司】