松山英樹(27=LEXUS)の8度目の挑戦が静かに終わった。3バーディー、3ボギーの72で通算3アンダーの285とスコアを伸ばせず32位。過去5年でワースト順位に終わり、「残念ですね」と肩を落とした。

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英樹はドライバーが右に左にいくことが多かった。それがそのまま結果に表れていた。ただ、第3日に68で回ったようにティーショットをフェアウエーに置けばアイアンはいいのでスコアを伸ばせる。今後、ティーショットが落ち着いてくれば心配はない。悪い中で予選を通ってこの順位。スイングもクラブもミリ単位の調整をしている。1つかみ合えば良くなってくる。本人もそこは分かっているので焦ってはいないはず。

第1日のウッズのティーショットを見た時に、優勝争いは間違いないとすぐに分かった。最近のメジャーの時にはない心技体、全てのコンディションの良さが伝わってきた。メジャー初日の第1打で気持ち良くスイングが出来ているのは10年以上ぶりだと思う。いろんなものがかみ合っていたのだろう。流れは必然的に良かった。メジャーは経験が大事で英樹はまだ27歳。これからどんどんチャンスが出てくる。その時は、すぐそこまで来ているはずです。(ツアープロキャディー進藤大典)