劇的に2年ぶりのツアー通算12勝目を挙げた宮本勝昌(46=ハートンホテル)が、難病に冒されていたことを明かした。

昨年6月、フィッシャー症候群を患い、突然の目まいから立つことすらできなかったという。

「ギランバレーに似た神経性の病気で、視覚障害がありました。歩くこともできず、地面が3Dみたいになっていた。携帯もゆがんで見えた。とても、プレーできる状態ではなかったです」

不幸中の幸いで、約1カ月ほどで快方に向かったが、宮本は「後遺症がある可能性もゼロではなかった。不安はありました」と振り返る。

病を克服し、17年7月のダンロップ・スリクソン福島オープン以来となるツアー優勝。

3人が8アンダーで並んだ最終18番パー4では、劇的に10メートルのバーディーパットを沈めて決着をつけた。

この日はこどもの日。長男翔太郎君(13)、次男悠生君(11)の目の前での劇的復活Vに「昨年は全くいいところがなく終わってしまった。お父さんのカッコイイところを、少しは見せることができたかな」と最高の笑顔を見せた。

 

◆宮本勝昌(みやもと・かつまさ)1972年(昭47)8月28日、静岡県生まれ。13歳からゴルフを始め、名門の茨城・水城高から日大に進学。91年日本アマ優勝。95年プロ転向し、98年つるやオープンで初優勝。99年に米ツアーに参戦。06~11年にツアー151試合連続出場の記録を樹立し、選手会長を3期務めた。174センチ、76キロ