男子ゴルフの今季メジャー第2戦「全米プロ選手権」が16日、米ニューヨーク州ファミングデールのベスページ・ステートパーク・ブラックコース(7459ヤード、パー70)で開幕する。

4月のマスターズで11年ぶりにメジャー制覇を果たしたタイガー・ウッズ(43=米国)が14日、公式会見に臨み、20年東京オリンピック(五輪)出場について聞かれ、「五輪には出たい」とあらためて出場へ意欲をみせた。

五輪出場権は、1つの国・地域から最大4人。マスターズの優勝で世界ランキング6位まで浮上し、米国の中で4番手と圏内に入ってきた。ただ、強豪選手がひしめく米国にあってランキングを維持するのは難しい。ランク外になることも想定されるが、「出場試合を増やしでもチームに入りたい」と出場へのこだわりをみせた。

4月25日には、自身のツイッターで今年10月に初開催される日米共催ツアー、ZOZOチャンピオンシップ(10月24日開幕、習志野GC)に出場する意向であることも表明。13年ぶりに来日する予定だが、その間、五輪会場となる霞ケ関GCでの練習なども熱望しているとされている。「五輪にまだ出たことがない。もう43歳で五輪に出るチャンスはそんなにないことは分かっている。米国チームの中で五輪に行けるならプレーしたい」と話した。

13日に、昨年12月に飲酒運転による事故で死亡したウッズが経営する飲食店の男性従業員の遺族から訴えられたと複数の米メディアが報じたことにも言及した。「亡くなったことは残念。彼と彼の家族をとても気の毒だと思います」と心境を吐露した。

ウッズは当地で、過去02年の全米オープンを制するなどコース相性は抜群だ。マスターズでの勝利からぶっつけでの出場になるとはいえ、「もう少し試合に出たかったが、メンタル面の準備ができなかった。ただ、ここにきて肉体的にも精神的にも準備ができた」。メジャー2連勝、通算16勝目へ態勢はしっかり整っている。