黄金世代でツアー7人目の優勝者が誕生した。今季13戦目は、通算14アンダーで並んだ原英莉花(20=日本通運)と、ペ・ソンウ(25=韓国)のプレーオフに突入。原が2ホール目の15番パー3でバーディーを奪い、勝負が決した。

原はツアー37戦目での初優勝。2メートルのウイニングパットが決まった瞬間、天を仰いで涙を流した。

「ものすごくうれしい気持ちでいっぱいです。今季は、ずっと強い気持ちでプレーしていましたが、勝てませんでした。でも、諦めずにプレーしてきて良かったです。みなさんの『おめでとう』の声をいただき、涙が出てきました。途中苦しかったんですけど、結果、こうして勝てて本当に良かったです」

3位スタートの原は、1番から3番までの3連続、14番から17番までの4連続で計7バーディー、1ボギーの66でフィニッシュ。5位スタートから65で回ったペとの決戦になったが、見事に勝負強さを発揮した。98年度生まれの「黄金世代」では、これまでに畑岡奈紗、勝みなみ、新垣比菜、大里桃子、河本結、渋野日向子が優勝を飾っており、原は「みんな活躍しているので、早く勝ちたかったです。本当に本当にうれしいです」と笑顔を見せた。

原は尾崎将司の愛弟子としても知られており、インタビューの最後に「『まず1勝できました』と報告したいです。早く2勝目がしたいです」と声を弾ませた。