日本女子が2年連続3度目の優勝を飾った。3人のうち上位2位の合計で競い、通算18アンダーの558として、2位メキシコに3打差をつけて大会連覇を成し遂げた。

チーム最年少の梶谷翼(15=兵庫・滝川二高1年)が68で回り、通算9アンダーで4位に入り、最年長の山下美夢有(17=大阪・大阪桐蔭高3年)が通算7アンダーの6位、岩井明愛(16=埼玉・埼玉栄高2年)も通算2アンダーの9位でフィニッシュした。

日本女子は3選手全員がトップ10入りし、大会連覇をもぎ取った。「このチームで勝ててうれしい」と振り返った山下は「(日々)だんだん慣れてきて会話が増え、チームでしゃべるようになった。後輩2人でしたが、同期でやっているような感じでした」と結束感の勝利を口にした。特に岩本砂織コーチ(47)と山下の「関西コンビ」が冗談を交えながらチームの雰囲気を盛り上げたという。山下は「(コーチが)面白すぎて、顔を見るだけで笑ってしまうほどだった」と指揮官のサポートを感謝した。

明るいチームのムードを“追い風”に、梶谷は1年ながら最終日で5バーディー、1ボギーの68の好スコアをマーク。最終18番で2・5メートルのバーディーパットを沈めてチームをけん引し「最後のパットも緊張はなかった。この4日間、頑張って良かったと思います」と安堵(あんど)の笑みを浮かべた。また南アフリカ勢との交友関係を築くなど国際大会らしく交流も深めたという岩井は「いろいろ勉強になりました。4日間、精神面は鍛えられたので、今度に生かしていきたい」と収穫を口にしていた。