中林浩之(55)と吉本隆弘(50=ともに万寿)組が、初優勝を飾った。67で回り、5アンダーで並んだ中村栄樹(50=花屋敷)早田直樹(53=有馬ロイヤル)組と、岩崎栄喜雄(62=グランベール京都)岸本伊和男(60=交野)組とのプレーオフ(PO)に突入。

1ホール目を2人ともパーとし、勝利を決めた。上位11組が、来年度の決勝シード権を獲得した。

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3組が並んで突入したPOは、10番パー4(392ヤード)が舞台だった。中林、吉本の2人は正確なショットを披露。確実に2オン2パットのパーで、初優勝を手にした。強い日差しを浴びながら、グリーン上で喜びを爆発させる。勝利の瞬間は「やっぱり、うれしいですね。運も味方をしてくれた」と声をそろえた。

インスタートの10番から勢いに乗った。10番パー4で、いきなり吉本が10メートルのバーディーパットを沈める。続く11番パー3では、再び吉本が1メートルにピタリと付けて2連続バーディー。首位と1打差で迎えた最終9番パー4では、吉本が4メートルのバーディーパットを入れてPOへと持ち込んだ。大阪で生まれ育ち、高校まではサッカー部だった吉本は「特にショットが良かったですね。(同僚の中林には)いいパットを入れて頂いた」と振り返った。

2人ともベストスコアは65。先輩の中林は「ここ最近は低迷していたので、足を引っ張らないように頑張りました。健康で、楽しくゴルフができればそれでいい」と無欲だったことを強調。それでも、重圧がかかるPOで見せた安定感は、他ペアよりも群を抜いていたのは間違いない。