2020年東京オリンピック(五輪)のゴルフ日本代表女子コーチに、ツアー通算18勝で98年賞金女王の服部道子氏(50)が就任すると26日、発表された。同日の日本ゴルフ協会の強化委員会で正式承認され、都内で会見を開いた。五輪ゴルフ競技対策本部の永田圭司本部長、倉本昌弘強化委員長、小林浩美強化副委員長、丸山茂樹ヘッド兼男子コーチとともに登壇した。服部女子コーチとの主な一問一答は次の通り。

-就任の抱負は

服部氏 大役を仰せつかりました。身の引き締まる思いでいっぱいです。コーチは初めてですが、丸山ヘッドコーチに近いところでいろいろ聞くことができる思います。五輪に向けて務めていきたい。

-代表コーチの役割は

服部氏 選手のパフォーマンスが最大限に発揮できるように、微力ですが、コミュニケーションを取ってプレーしやすい環境を作っていければと思います。コーチの大きい役割はスポークスマンだと聞いています。みなさまにお力添えをいただき、五輪を機にゴルフ界は発展していけるように精いっぱい頑張っていきたいです。

-オファーは

服部氏 小林(日本女子プロ協会)会長から電話でありました。即答というよりも1日考えさせていただき、今回、私で良ければ引き受けさせていただきますと翌日には電話でお返事しました。

-海外と日本の差は

服部氏 畑岡さんは米ツアーで3勝しています。海外の選手とショットなど引けを取らないです。日本からスポットで選手がいくと(米女子ツアーの)芝や環境に慣れるのに大変だと思いますが、来年の五輪は日本、東京、霞ケ関CCで地の利があります。私は誰が選ばれてもメダルへの期待が大きいと思います。

-選手とのコミュニケーションの取り方は

服部氏 まだ強化委員会などに出席していないのですが、合宿などもあると聞いています。比較的、私は時間があるのでトーナメントの練習日は小林会長と連係取って選手と距離を縮めたり、過ごしやすい生活リズムなどを聴きながら、何でも言える関係に少しずつなれればと思います。

-霞ケ関CCはラウンドした

服部氏 何度か回っていますが、8月の夏の湿度の高い霞ケ関CCは避けていたので、自分の足で体験して何が必要が見えてくると思う。今後、何度か足を運ばせていただきたいと思います。

◆服部道子(はっとり・みちこ)1968年(昭43)9月8日、愛知・日進市生まれ。小学4年時に祖父好昭さんの勧めでゴルフを開始。高校1年の84年、当時の史上最年少となる15歳9カ月で日本女子アマ優勝。85年には全米女子アマを日本人で初制覇。高校卒業後、テキサス大オースティン校へ留学。帰国後の91年にプロ転向。93年ミズノオープンレディースでツアー初優勝し、98年に年間5勝を挙げて賞金女王に。ツアー通算18勝。現在は解説者として活躍。母紘子さんは62年日本女子アマ優勝者。168センチ、59キロ。血液型はB。