男子ゴルフの長嶋茂雄招待セガサミーカップが22日、北海道・ザ・ノースカントリーGCで開幕する。

男子ツアーは1カ月半ぶりの再開。7月の日本プロ選手権で3シーズンぶりの優勝を果たした石川遼(27=CASIO)は21日、プロアマ戦に参加し、調整した。優勝以来の大会になるが「連続優勝めざして頑張りたい。気持ち的にはここからリセット」と笑顔で話した。

約1カ月半、選手会長などの仕事と並行して技術練習の他に週3回トレーニングを重ねるなど、この大会、そして、後半戦に向けて状態を上げてきた。「量より質を求めてやってきた。自分のゴルフを見つめ直せる時期だった」と振り返った。

この期間、女子ではlAIG全英女子オープンを渋野日向子(RSK山陽放送)が制し、大フィーバー。石川は面識はないと話すが、渋野が初優勝した6月のワールド・サロンパスカップをテレビ観戦した時に、「すごい良い選手」とすでにその素質に気づいていたという。

自身も07年のマンシングウェアKSBカップを15歳245日というツアー史上最年少で制し、「遼くん」ブームを巻き起こした。その自身と比較して「僕は15歳だったし、無邪気に白球を追っていただけだった。カメラも気にしなかったし、見られても気にしなかった。でも、20歳は違う。もう大人。大人になってからの方が考えてしまう。メジャーを勝ったし、僕とは状況が違う。大変だと思う」と渋野を気遣った。

さらに「たくさんの人が注目している。ギャラリー、メディアに注目されたいと思っている人もいっぱいる。僕も注目してもらっているように恵まれた状況にいると思う。それを忘れないでやってほしい。応援されることはいいこと。人の思いがボールに乗るので」と、同じような境遇に身を置いたことのある石川らしいアドバイスも送っていた。