プラヤド・マークセン(53)が3ホールに及ぶ熱戦のプレーオフ(PO)を制して2連覇を果たした。最終日はイーブンとスコアを伸ばせなかったが、通算9アンダーでソク・ジョンユル(50)と田村尚之(55)に並んで迎えたPOは3連続バーディーで決めた。3日間で観客2万2157人を集め、10年連続で2万人を超えた。

マークセンは最後もバーディーで決めた。18番パー5を繰り返すPOは、2ホール目から田村との一騎打ちとなった。連続バーディーで迎えた3ホール目。マークセンはティーショットで290ヤード飛ばし、2打目は3番ユーティリティーでグリーンに乗せると2パットでバーディー。田村は1打目を左に曲げて木に引っ掛けるなどでパーになり、マークセンの2年連続2度目の優勝が決まった。

前半は2ボギーとスコアを落とすも、後半に2バーディーを奪ってイーブンとした。「昨夜3時間しか眠れず、体調が良くなかったが気にせず集中した。プレーオフへの進出が決まって元気が出ました」。縁起をかつぎ、昨年と同じ黄色いウエアで臨んだ。「昨年のいいイメージがあるコース。好きな富士山にも近く、ギャラリーに励まされました」。

15週連続で日本に滞在し、レギュラーツアーとシニアをかけ持ちする。シニアでの目標は4年連続の賞金王。報道陣から「また強いマークセンが帰ってきますね」と言われると「たぶんね」と笑顔を見せていた。