渋野日向子(20=RSK山陽放送)が20年東京オリンピック(五輪)の聖火ランナーに立候補した。

国内メジャー第2戦、日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯(12日開幕、兵庫・チェリーヒルズGC)に向け調整した10日、予選ラウンド(12、13日)の組み合わせが発表された。16年リオデジャネイロ五輪金メダルの朴仁妃(31=韓国)、上田桃子(33)と同組。18年ピョンチャン(平昌)五輪で朴が聖火ランナーを務めたことを聞くと「私もやりたい」と声を大にした。

世界ランク日本人トップの9位畑岡と同13位の渋野は、日本は2枠とみられる五輪出場圏内にいる。現役選手が聖火ランナーをするのはまれだが「100メートルでいいからやりたい。長距離は走りたくないけど」と笑顔で話した。

同ランク15位以内に7人がひしめく韓国勢は、東京五輪に最大4人が出場する可能性が高く、同8位の朴も有力候補。メジャー8勝を含む米ツアー通算20勝の朴は、世界レベルを体感するには最高のお手本で、渋野は「同組になったのはありがたい。勉強、勉強です」と強調した。

練習後には神戸市内のホテルで全英優勝記念として、日本女子プロ協会から210万円相当の真珠のネックレスとピアスが贈られた。「ネックレスなんて自分で買うことがないので、もうびっくり」という渋野は「浮かれず、地道にやりたい」。目標の東京五輪で輝きはさらに増す。【益子浩一】

◆渋野が今大会で狙う記録 日本プロで勝てば国内メジャー2連勝となり、76年と77年の樋口久子、93年原田香里、97年福嶋晃子、99~00年肥後かおり、09年諸見里しのぶ以来日本勢6人目。現在28ラウンド(R)連続オーバーパーなしのツアー最長記録に並んでおり、第1Rで新記録に挑む