女子ゴルフの山路晶(21)が、自動車用樹脂部品製造メーカーと化学品専門商社を統括する森六ホールディングスと所属契約を結んだことが23日、発表された。

9月20日からの契約スタートで契約期間は非公開。今週のミヤギテレビ杯ダンロップ女子(27~29日、宮城・利府GC)から同社のロゴ入りキャップ、ウエア、キャディーバッグを使用する。

同日、都内で同社の栗田尚代表取締役社長執行役員と会見に出席した山路は「(契約は)驚きとうれしさがありました。まだ上位争いをしていないので、優勝を目指して。残り少ない試合数ですけれど頑張りたい」と自覚を口にした。栗田社長は「山路選手のフォーム、飛距離が魅力。全力でバックアップし、お互いにWIN・WINの関係を築きたい」とサポートを約束した。

中学2年の時、中嶋常幸が主宰するトミーアカデミーに入り、同じ学年の畑岡奈紗らと技術を磨いた。宮城・東北高出身で、松山英樹と同じマネジメント事務所に所属する。父哲生氏は東北福祉大硬式野球部総監督を務める。今週ツアーは自宅から車で約40分の地元・利府GCで開催されるため、自宅から通う予定だ。契約発表直後が地元開催ツアーということもあり、山路は「本当に良いタイミングで楽しみ。小学2年ぐらいからプレーしてきたコース。できるだけ上位を目指したい」と声をはずませた。

98年生まれの「黄金世代」。畑岡をはじめ、渋野日向子、勝みなみ、原英莉花、河本結ら同学年がツアーで活躍している。「みんなの活躍は刺激になるし、うれしい。自分のベストを尽くしたい」と触発されている。武器は平均251・3ヤードという飛距離で現在、国内女子ツアーのドライビングディスタンスで6位にランクする山路は「飛距離を生かせるようなプレーがしたいです」とキッパリ。今年は単年契約のため「プロテストもありますが、優勝か優勝争いをして(シードの)50位以内に入りたいです」と目標を掲げていた。