元賞金王・藤田寛之(50=葛城GC)が優勝戦線に急浮上した。最終18番パー5、残り225ヤードの第2打を5番ウッドでピン奥6メートルにつけ、イーグルフィニッシュで通算12アンダー。「入っちゃいましたね」と笑顔を見せた。

前日の第2ラウンド(R)の12ホール終了時点で通算イーブンパーだった。予選カットラインが頭にちらつくポジション。ところが、そこから残り6ホールで5バーディーを奪取。18番ではウオーターショットからバーディーを奪い、観客を沸かせた。この日は1イーグル、7バーディー、2ボギーの65と24ホールでスコアを12伸ばした。「すごいですよね。もうそろそろ(電池が)切れるんじゃないかな」。「初日はフックばかり出て、スライスを多めにと意識して。昨日もヨレヨレしてるうちにパットが入りだして(この位置に来た)」。話す口調は冗談交じりで人ごとのようだ。

14年9月ダイヤモンド杯でツアー通算18勝目を手にして以降、優勝がない。今年6月16日で50歳。シニア世代に入った。「この年になると、いろいろ悩みが多いんですよ。(ツアーから)いなくなった人、多いでしょ?」。それでも「若い人の技術、パワーはすごいけど“歯が立つゴルフ”をしたいじゃないですか」。穏やかな表情の裏に情熱を隠し、最終日、5年ぶりの優勝に挑む。