全英オープン優勝の渋野日向子(21=RSK山陽放送)は、ホールアウト後の誕生祝いに感激いっぱいだった。

公式記者会見場に、主催者の伊藤園からケーキが差し入れられ、多くのテレビやカメラマン、関係者に囲まれローソクの火を消した。「こんなに多くの人に誕生日を祝っていただいたのは初めて。今日のゴルフのイライラが全部吹っ飛びました。うれしい」と喜んだ。

賞金ランク3位の渋野は、1位の申ジエ、2位の鈴木愛と同組でラウンド。3バーディー、2ボギーの71で36位。思うようにスコアを伸ばせず、4アンダーの鈴木(6位)、3アンダーの申ジエ(15位)にスコア以上の実力の差を見せつけられた。「こんだけ差がつくのは当たり前。賞金女王になるのに足りないものがたくさんあることを1ラウンドで痛感させられた」と振り返った。

また20歳を振り返り「人生が変わった1年。全英の優勝は今までで一番のできごと」と話した。21歳の1年へ向け「いろいろ決めなければいけない年。世界にはばたくための準備をする1年になるかな。20歳の1年は自分の想像していた以上の成績。自分が最初から目標を高くもって、その目標に向かって頑張り続ける年にしたい。一番大きな目標は東京五輪かな」とあらためて目標を明確に示した。